監督:続きまして、幕間に移らせていただきます。こちらでは各ペアが花園へ向かう前のごく短いやり取りを演出していただきます。
監督:先頭に戻りまして、黄色のオダマキこと無形くん舞ちゃんペアに幕間をお願いしたいと思います。
穂積 舞:はーい!
風祭 無形:了解ですん。
穂積 舞:学校の裏手、校舎の陰になって人気のない空間。いくさの気配がそんな場所まで届いていた。
穂積 舞:「いよいよだね。何回目だろ……やっぱり少し緊張するなあ」▼
風祭 無形:「戦場とはそういうものだ。 過度に固まっては動けんが、弛緩し過ぎれば踏ん張れん」
風祭 無形:「舞くらいの受け止め方で、丁度よい」仮面の下の表情は分からないが、言動に反して恐怖も怯えもない声色。
風祭 無形:▼
穂積 舞:声を聴いて、ほっと息をついて。「うん。ありがと」向き直り「守るから、無形のこと。あなたが沢山の物を作り出す、そして道を切り拓く大事な手を、包むから」そっと手に触れて。
穂積 舞:「そばにいて、いつだって、無形のこと支えるから。私は傷つくことを恐れないから。あなたが前に進むことだけを考えてね。」心からの笑顔で。
穂積 舞:「一緒に、行こ?」▼
風祭 無形:彼女の言葉を聴き、しっかりと頷く。 君を守る、などという自惚れた言葉も、君に傷ついて欲しくないという弱音もここでは必要ない。
風祭 無形:「行こう。 君と共に在る未来のために。 その道を阻むものを打ち倒すために」
風祭 無形:「君がいるなら、闇の底だろうと殴り抜いてやるさ」親指を立てて、仮面の下で笑ってみせた。
風祭 無形:▼
穂積 舞:笑う気配に笑顔で返して。そっと手を胸の前に組む。女神にではなく、互いの為に誓うように。▼
穂積 舞:「纏いし闇を以て、不屈の光を育まん。汝と共に」
穂積 舞:▼
風祭 無形:組まれた彼女の手にそっと右手を重ねて。
風祭 無形:『纏いし闇を以て、不屈の光を育まん。汝と共に』
風祭 無形:▼
穂積 舞:ふわりと姿がほどけて、光の粒子になって彼の体を包む。消えた彼女の代わりに彼の身を覆うものが。▼
風祭 無形:ガチャリ、と重く物々しい手甲と足甲が装着され、軽く動きを確かめる。
風祭 無形:右ジャブ。 左フック。 膝蹴り。 ハイキック。 彼女の想いを反映したかのように鈍く光る装甲は、決して俺の動きを阻害しない。
風祭 無形:「…よし、行くぞ!」さぁ、勝利と未来をつかみに行こう。▼
監督:…
監督:…
監督:続きまして、白色のヒルガオこと静くん動ちゃんペアにお願いしたいと思います。
掘葉 動:はーい!
加賀美 静:はーい
加賀美 静:通いなれた道。数日前にも二人で歩んだ場所、今そこに俺たちは立っている。買い物に向かうようなそぶりで家を出て来て。
加賀美 静:「また、この日が来たな。体調、大丈夫か?」ぽん、と彼女の頭に手を乗せて。▼
掘葉 動:「この天才たるボクが、不調なわけ無いだろ?ふふん」
掘葉 動:ぽんと乗せられた手には満足そうにしている。「でも、少しは緊張するものだね、ほんと。ただそれは、わくわく、もする」
掘葉 動:▼
加賀美 静:満足そうな顔にふっと相好を崩して。「ありがとうな、動。お前がいるから、俺は今立ってられるし、前に進める。色々グダグダ言ったけど(真っ直ぐに見据えて)感謝してる。」
加賀美 静:「お前のその強さに、俺は支えられてるよ。一緒に、わくわくするものを見つけていこう。そのために、前に進もう」▼
掘葉 動:「こちらこそ、こんなボクをしっかりと捕まえていてくれて。感謝するよ。それにしても、静の真っ直ぐな瞳には…照れるものがあるなぁ…」
掘葉 動:「唯一つ、残念なのは、バトルにおいて、ボクは君に何一つ天才のアドバイスをしてあげられない事かな。ま、静はしっかり者だ、心配は半分でいいかな?」(にや
掘葉 動:(手を差し出す)「さ、勝とう。君の願いを叶える為に」▼
加賀美 静:「半分は、ちゃんと俺が自分で請け負うから、心配は実質ゼロでいいんじゃないかな?」少しいたずらめいて笑ってから、彼女の手を取りひざまずく。
加賀美 静:「誰かの笑顔を守るために、お前の手を貸してくれ。ともに喜びを知って行こう」▼
掘葉 動:「ボクが出来る事なら、全力を尽くすよ。キミの願いがあるなら、笑顔に変えられるなら!」(輝きの粒子になる)
掘葉 動:「じゃ、買い物、戦いの後で」静の体を輝きとなって包む。
掘葉 動:▼
加賀美 静:「ああ、後でな。約束する」
加賀美 静:輝きの粒子を受け止めて変化する姿。 しろがねに輝くチェインメイルの上に翻る、白いサーコート、幅広の剣にヒルガオの紋章の入った円形の盾。彼女が守る力を宿してそれらは輝く。
加賀美 静:「世界を守って、前に進む力はお前がくれるんだ、動」剣に指を滑らせて、軽くとん、と叩く。「行くぞ、二人で」▼
監督:…
監督:…
監督:次は、黄色のアネモネこと針糸さんと結衣のペアでございます。
針糸 通:「お嬢様、よろしいでしょうか?」(ドアをノック)
針糸 通:▼
布留川 結衣:「ええ、入って」中から静かな声。
布留川 結衣:扉を開けると、部屋のカーテンを閉じる結衣の姿。「……はい、これで準備完了ね」くるりと振り返る▼
針糸 通:「ついに…この日がやってまいりました。願いの為の、一歩で御座います」
針糸 通:(振り返ったその姿に応えるように真っ直ぐに見つめる)
針糸 通:「本来であれば…貴女こそが、剣を取るべきであるのに…女神の采配は過酷なもので御座います」▼
布留川 結衣:「ええ。私たちの願いをかなえるための、第一歩」こくりと頷いて、彼に近づく
布留川 結衣:「良いの。いつも守ってくれる貴方を今度は私が守れるって、凄く嬉しいのよ?」と微笑む
布留川 結衣:「緊張しないわけではないけれど……貴方なら私を使いこなしてくれると、信じているから」▼
針糸 通:「いくつの歩みが必要か、分かりませぬ。それこそ、険しき戦の連続やもしれません」
針糸 通:「…守られる…ふふ、お嬢様に、守られる…いいえ、お嬢様、私は貴女にはずっと守って頂いております」
針糸 通:「貴女がいなければ私は、私の心は…今のように生きてはおりますまい」
針糸 通:(手を取る)「イエスマイレディ、しばし我が守護に」▼
布留川 結衣:「そうね、それでも貴方と……ふたり一緒ならもっと先へ、ずっと高いところまで共に行ける。そうでしょう?」
布留川 結衣:きょとん、としたあとふわりと綻ぶように笑って「……そう、そうなの。貴方の力になれていたのね、私」「貴方が私の心を大切にしてくれたように」
布留川 結衣:「これからはきっと、もっと貴方を支えられるから」ふふ、と笑みをこぼし、素直に手をあずけて
布留川 結衣:「ええ、貴方に私の祝福を」目を閉じる「夢を紡ぎ衣と成そう。絶望を払う剣となろう。共に輝かしい未来へと至るために!」▼
針糸 通:「全ては、自由の翼、希望の花、未来の剣たる為に!」
針糸 通:(一瞬の輝きの後、青藍の布地に金刺繍された執事服、手には針のような剣の姿になる)
針糸 通:「…如何なる障害も、越えていきましょう…結衣様」▼
監督:…
監督:…
監督:それでは最後に、エクリプス組こと黒のヒガンバナ、浅水蛍とニャンターちゃんのペアでございます。
ニャンター・ミッチャー:ニャーン
ニャンター・ミッチャー:「ほーたーるー」間延びした声が家の中に響く。 不思議と、大きくもないその声はよく通った。
ニャンター・ミッチャー:まるで、何かを知らせるように▼
浅水 蛍:深夜、聞こえた彼女の声に直前まで描いていた絵筆を置く。彼女との昼寝が効いたのだろうか。少し前まで感じていた疲れは嘘のように消え、目が冴えていた。
浅水 蛍:「ありがとう、ニャンター」時間が来たのだと、知らせる声。「もうそんな時間か」
浅水 蛍:彼女の元へ移動し、顔を合わせる▼
ニャンター・ミッチャー:「ん、そだよー」トン、と軽やかに彼の前に立つと、ニャンターが手を差し出す。
ニャンター・ミッチャー:「戦の時間だニャ。 蛍が願いを叶えるため、前に進むための時間が来たニャ」
ニャンター・ミッチャー:▼
浅水 蛍:「うん、戦の時間だ。絵筆はちょっとだけ、お預けだな」彼女の手を取る。そっと丁寧に。
浅水 蛍:「……今日はいつもより強敵だと、思う」脳裏を揺らめく、一面の黒い彼岸花。「それでも俺に力を貸してほしい、ニャンター」
浅水 蛍:▼
ニャンター・ミッチャー:「構わないニャ。 …傷ついて、奪われて、ボロボロになって。 いつか、何も手に出来ずに消えてしまうかもしれない」
ニャンター・ミッチャー:「でも、ニャンターさんはずっと蛍の傍にいて、力を貸してあげるニャ! だから、心配せずに頑張るニャ!」
ニャンター・ミッチャー:「いつだって、”世界は希望で満ちている”ニャ!」▼
浅水 蛍:「……ありがとう、ニャンター」酷く眩しいものを見たように目を細め、彼女の手を引いて抱きしめる。「おかげで心配が吹き飛んだよ」
浅水 蛍:「俺も、必ず君と共にあるから」ひとつ息を吸って、ゆっくりと「だから……"絶望も彩りに変え、願いを重ね、共に未来を描こう"」▼
ニャンター・ミッチャー:糸が解れるようにニャンターの体が光の帯へと変わっていき、蛍の体を優しく包み込んでいく。
ニャンター・ミッチャー:「———蛍、頑張れ!」最後に、太陽みたいな会心の笑顔を浮かべて。▼
浅水 蛍:光の帯かふわりと形をとる。彼女の意図を感じる猫耳のような尖りがあるパーカー、手にあるのは漆塗りの美しい光沢をもつ日本刀の鞘。
浅水 蛍:彼岸花の装飾が施された柄に手をかけてすっと引き抜けば、刀は彼女の瞳の様に青に金色にうつくしく揺らめく。
浅水 蛍:「ああ、頑張ってくるよ、ニャンター。俺たちの願いを必ず叶えるために」▼
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