『銀剣のステラナイツ』~星屑舞う学園祭~

 

監督:

最終章が終わりましたのでカーテンコールに移りたいと思います。紫苑ー冬海ペアからとなります。

 


 

カーテンコール 紫苑ー冬海ペア

 

冬海:

気がつくと、元の自分の部屋に戻ってきていた。壁掛け時計を見やると針はすでに日付変更を通りこしている。つまりあの花園でのいくさでそれだけの時間が経ったということだ。先ほどまでの状況を思い起こし、身を震わせる。そしてそばにいるそのひとの名を呼ぶ。

「……紫苑さん」

 

紫苑:

呼ばれる声で我に返った。ここは冬海の部屋だ。いつのまにかその場に座り込んでいた。

...冬海、無事?」

頭はまだはっきりしていないし、先程の激しい戦闘のせいか大変疲れていたが、彼のことはとにかく心配だった。

 

冬海:

「僕は無事ですけれど……」

自分が戦っていたわけではないので、身体のほうに疲労はあまりない。どちらかというと精神的な疲労のほうが大きい気はする。

「紫苑さんはかなり疲れてらっしゃいますよね。水と何か食べ物持ってきましょうか」

確か冷蔵庫につまみ程度は入っていた気がする。

 

紫苑:

「水、とにかくコップに水を1杯」

そう言われてみると、大変喉が乾いているのに気がつく。

「食べ物は、うん、あればでいいかな」

時間はおそらく深夜を過ぎているだろう。

「今、何時?」

 

冬海:

時計をもう一度見て

「午前2時過ぎですね」

と返してキッチンへ入り、コップ一杯の水と冷蔵庫にあった買い置きのカットフルーツを小皿に出し、対面式になっているのでそのまま目の前のテーブルに出す。

「こちらの椅子まで来られます?」

 

紫苑:

「あ、うん」

重い体を引きずって、なんとか椅子に腰を下ろす。水を一気に飲み干すと、やっと人心地がついた。

「今日は、きつかったな」

正直言うと、いつもきついのだけれど。エクリプスを相手にする時は。

 

冬海:

紫苑さんのコップに水をもう一杯注ぎ、僕も隣の椅子に座る。

「本来ならば共に戦うはずのステラナイトを敵として相手するのは、かなりきついですね」

と正直な感想を口にする。あの状態でも、あのひとの譲れない何かをひしひしと感じたからだ。

 

紫苑:

いったん両手で顔を覆ってため息をつく。

「私も、前、彼からああいうふうに見えてたんだと思うと。ちょっとね」

果物に手をのばす。メロンを少しかじると、甘い優しい味がした。

 

冬海:

「『前のシースをひどく傷つけてしまった』というのは、紫苑さんがああいう風になってしまった時のことなんですか?」

と返して水を飲んだが、喉の乾きが癒やされた気はしなかった。

 

紫苑:

「うん。...どうしても負けたくなくて、エスミに甘えてしまったんだ。エスミって、前のシースの名なんだけど」心がうずく。

「少なくとも今日の彼は、そういうことはしなかったみたいだね。たぶん、だけど」

 

冬海:

「エスミさんは、紫苑さんの願いを聞き入れたんですね」

先ほどまで対峙していたエクリプスの表情を思いだす。

「あのひとはたぶん、自分のシースが一番に護りたい対象だったんだと思います。だから、ギリギリで踏みとどまったんじゃないでしょうか」

 

紫苑:

「ああ、なるほどそうか。彼らしいな」

冬海の言葉はすっと腑に落ちた。

「シースとは、願いを共にするものだからね。エクリプスといえども、そうだ」

あの時以来、エスミと私は違う道を歩いているけれど。今の彼女の願いを、私は知らない。

「戦いが怖くなった?」

 

冬海:

エスミさんのことが気にはなるが、詳しく聞いてみるのはまた後でもいいだろう。そう考えているときに掛けられた言葉には

「怖くないと言ったら嘘になりますね。ただ、戦いそのものではなく紫苑さんの戦い方のほうが怖いです」と正直に答えた。

 

紫苑:

「ごめん。私のミスだ」

今回ひどい手傷を負って、死にかけたのは事実だ。

「君の護りのおかげで助かった。ありがとう」

 

冬海:

「…紫苑さんの戦い方に戸惑ってしまって、うまくサポートしきれなかったのも事実です。だから、僕も紫苑さんに謝らないといけません。ごめんなさい」と返して

「ですが、自分を省みないで敵に向かっていくのは勇敢ではなくて、蛮勇です。…ひとの受け売りで申し訳ないですけども」と続けた。

 

紫苑:

「いや、君が謝ることは…」

と言いかけた途端、続く彼の言葉に黙る。

...早く終わらせた方が良いかと思って。エクリプスはロアテラの加護を受けている。だから、長引くとこちらに不利かと…」

なんとか反論はしてみたものの、彼の目をまともに見ることはできない。彼との約束を破ったのは自分の方だ。

 

冬海:

「それはひしひしと感じました。そして、今回のエクリプスには紫苑さんにとって因縁もあった。だから、ひとりで片をつけようとしていませんでしたか?」

固唾を飲みながら戦局を見守り、時には援護も掛けてくれた青のコスモスの騎士を思い出す。

 

紫苑:

「いや、それはないよ。青の騎士のことは信頼していた。でも、敵を早く倒してしまおうと焦ってはいたかもしれない」

彼と相対するのは辛かったのだ。前のバトルでの自分が思い出されて。

 

冬海:

戦いのときの紫苑さんが半ば鬼気迫っていたようにも思うのは、焦りもあったのだろう。

「敵を倒しても、最後には星の騎士が花園に立っていなければならないんです。けれど、誰かが立っていればいい、という考え方はしないで欲しいんです。……エクリプスの攻撃が紫苑さんを貫こうとした瞬間、咄嗟に護ることしか考えられませんでした。むこうが狙っていた場所と外れていたらどうなっていたか解らなかった」

思い出して身が震え、手を強く握りしめる。

 

紫苑:

図星だった。そう、自分が倒れてもあの場に最後に青の騎士さえ立っていればよいと思って、最初から敵に突っ込んでいったのだった。彼の強さは以前の戦いで身にしみてわかっていたから、最初から危険に身を晒して全力で。

冬海の手が自分の手を強く握る。かすかに震えていた。

「ごめん、ごめんね。冬海」

そう、自分が危険に晒すということは、彼を危険に晒すということでもあるのだ。

 

冬海:

「紫苑さんの戦い方、簡単には変えられないだろうと思います。だから、まず倒れることなく最後まであの場所に立っているということを約束してください」

強く握りすぎて爪まで立ててしまったことに気づき、慌てて力を緩めながら紫苑さんにそう返した。

 

紫苑:

「わかった。約束する」

握られている手から、彼の顔に視線を移す。眼鏡の下から真摯な、そしてとても綺麗な瞳がこちらを見つめていた。こういう彼だからこそ、あの時に自分を護ることができたのだろう。

「君に甘えることはしない。君を傷つけたくはないから」

 

冬海:

「……ありがとう、ございます」それだけ返すと、やっと肩の力が抜けた気がした。

 

紫苑:

「…ええと、じゃあ、この話はとりあえず今は終わりにして」

ひと口水を飲む。ちらりと時計を見ると、もう3時近かった。

「すごく疲れているから、朝になるまでここで仮眠していってもいいかな。ソファーで、いや、なんだったら、毛布さえ貸してくれれば床でもいいから」

 

冬海:

紫苑さんから手を放し、

「紫苑さんはあっちの部屋にあるベッドで寝てください。ちなみに余分な毛布はないので僕は寝袋を使います」

と言ってほぼ寝るときくらいしか活用されない自室を指さす。元々ひとを招くという発想がない書斎を自宅にしたものなので、こればかりは仕方ない。

 

紫苑:

「それなら、私が寝袋でいいよ。ちょっと仮眠したら、すぐ寮に戻るから」

押しかけてきてベッドを占領するのも、気が引ける。今日は学園祭なので寮の玄関の鍵は閉められてはいないだろうから、少し仮眠して元気になったらすぐ、自分の部屋に戻るつもりだった。

 

冬海:

「紫苑さんのほうがずっと疲れているんですから、仮眠じゃなくてちゃんと寝てください。寮に帰る途中で倒れたりしたらどうしようもないでしょう?」

と返して紫苑さんの手を引き、寝室のドアを開けるとそちらに押し込んだ。

「さ、おやすみなさい。起きるの8時位で大丈夫ですよね?」

 

紫苑:

「うん、8時で大丈夫だけど」

握られた手を離すのがなんとなく惜しくて、代わりに軽く彼を引き寄せ、触れるか触れないかくらいのハグをする。

「今日は本当にありがとう。おやすみ」

そう言ってから彼の手を離し、寝室のドアを閉めた。

 

冬海:

紫苑さんの行動に戸惑って少し固まってしまったが、閉められたドアに向かって

「おやすみなさい」

と返し、自分の寝袋を取りに書斎へ向かった。準備をしながら学園祭には春香は母さんと一緒に来るはずなので、どこで会うかを決めないとな、などと考えているうちにあっという間に眠りについていた。

 

 


監督:

カーテンコール二組目、八朔ー顕子ペアです。


 

カーテンコール 八朔ー顕子ペア

 

八朔:

花園での戦いを終え、部屋に戻ってくると供えてあったおにぎりはきれいに消えていた。どうやら今回も女神たちのお気に召してもらえたようだ。顕子さんをアパートに送りとどけ、そのままSoAに戻ると既に朝に向けての仕込みを始めている者が多かった。午前中の当番のひとりである八朔もそれに加わり、おにぎりを作るための下準備を始める。時々朝食代わりとばかりに奪われつつ、数を揃えて並べたところで学園祭開幕の放送が響き渡る。そこからはもう大忙しで、八朔のグループは午前中にあらかた捌ききってしまった。残った二個と味噌汁を買い、屋上で合流した顕子さんと軽く食べたのち地図を見てふたりがそれぞれ目星をつけたところへ行っては気になった食べ物を買い、分けられるものは分けつつ食べていく。

「いやー、どれもおいしいッスね!」

半分にしたチュロスを食べつつ、顕子さんに声をかけた。

 

顕子:

何故かメイド服を着てヘッドドレスまで着けた顕子が、嬉しそうに目を細める。

「はい!わたくし初めてたこ焼きを頂きました。熱くて丸くてとろりとしているんですのね!」

嬉しくてたまらないという顔で半分のチュロスを受け取りながら熱弁する。

「シトラではついぞ見かけませんでしたから」

 

八朔:

「ああ、シトラのほうでは粉物は許可されないんッスよね」

六校合同の開催で無礼講というイメージの強い学園祭だが、さすがというかお嬢様学校と言われるシトラ女学院が出店しているブースは品揃えにも厳粛さを感じさせる。食べ物に関してはクッキーやパウンドケーキといったささやかなものが売られているようだ。もっとも味は確かであるし、なんといってもお嬢様が作って売っている、という一種のブランドめいた力で売れ行きはいいらしい。こじんまりとしたブースの外まで出来ている行列がそれを物語っている。

「シトラの生徒たちもこの日は割と出歩けるんッスか?」と顕子さんに訊ねてみる。

 

顕子:

「粉ものというのですわよね、それも初めて知りました」

幸せそうに口に含んだあと、八朔さんの問いに

「交流がある程度許されてはおりますわね。けれど結局皆様ほとんど出歩きはしないのが実情でした」

結局鳥籠から出ることを良しとしなかったのだろうか、と今は思う。

「ところで八朔さん」真顔で尋ねる。

「もえもえきゅん、とはいったいどんな呪文なのでしょうか。午前中にクラスのメイド喫茶にいらしたお客様達から度々求められたのですが……」首をかしげている。

 

八朔:

「シトラの校風を考えると難しいところもあるんだろうって感じッスね」

と返してチュロスを口のなかにおさめきったところに真顔で顕子さんに訊ねられ、一瞬喉を詰まらせてしまう。

「え、えーと……もえもえきゅん、ッスか……? なんかがおいしくなる呪文とか、ッスかね…??」

八朔は考えこんでしまう。

「グループの奴なら誰か知ってるかも知れないッスけど……」

 

顕子:

頷いて「美味しくなぁれ、と言った後にそんな感じの言葉を求められましたので。わたくしも正確に再現できているか怪しいのですが。もえもえなんとか、でしたわ。」考えこみ「古語ですかしらね……SoAに来てから、驚きの連続です。考えること、知ることを怠っては、生きていけませんもの」

 

八朔:

「古語……そうかもしれないッスね……」

八朔は納得する。これから古典を学ぶときに出てくる言葉かもしれない。続いた顕子さんの言葉には

「そうッスね。自分も調理関係以外の事を学んでいると色々と知らないことが多すぎて驚くッス。知識は大切ッスね」と。

 

顕子:

「こう言っては何ですけれど、きっと知識は生きていくための武器ですわ。そしてそれを生かすのが知恵。わたくし、シトラではそれを偏ったというか、狭められた形で与えられていたのだと思いますの。自分がこんなに役に立たないだなんて思いもしませんでしたわ」溜息。

「でも、八朔さんと出会えて、星の騎士になって。少しだけ誰かのお役に立てているならとても嬉しいと思えましたの。お陰様で少しずつ、前を向いて生きていくことができるようになりました。あなたと出会えて、選び取れて良かった。改めて有難うございます」微笑む。

 

八朔:

「自分も顕子さんと出会えて良かったッス。星の騎士になったことで、ごはんを食べてもらう以外にも希望を振りまけることもわかったッスし。こっちも感謝してるッスよ」と笑い返す。

「……さ、次はどれを食べに行くッスか?」

 

顕子:

眩しそうに八朔さんの笑顔を見つめて。それから地図を指さし

「八朔さんはまだまだ召し上がれそうですか?わたくし、随分とお腹が一杯になって参りましたけれど、この紅茶とプチケーキのお店が気になっておりますの。半分召し上がってくださいますか?」

空になった器を集めて片付けつつ。

 

八朔:

「あ、食後のデザートにもってこいッスね。喜んで半分食べるッスよ」と言って片付けてもらった食器を持って立ち上がる。周りを見渡せばみんなが笑顔で店で買ってきたメインやデザートを食べている。いい風景だと思う。

 

顕子:

食器を持ってもらったことに礼を言い、八朔さんの横に立つ。身長差はあれど、彼が見ているものを一緒に見られるのがとても嬉しかった。

「みんなが笑顔でおいしいごはんを作れて食べられる世界に」そっと呟く。

「少しは叶っているでしょうか」彼の前髪に隠れた瞳を見上げる。

 

八朔:

「叶っていると思うッスよ」

と返し、歩きはじめる。そう遠くない日にロアテラは復活をとげるのだろう。しかし星の騎士たちが無事にそれを倒したなら、自分たちが願っているそれはずっと続いていくことだろう。

 

顕子:

「そうですね、きっと」

こちらもそう答えて彼の横に並んで一緒に歩きだす。これからもずっとこの人を守りたい、この人と一緒の願いを大切にしたい、皆に笑顔がありますように……と幾つもの願いを抱いて喧騒の中へと戻った。

 

 


監督:

カーテンコール最終組、藍ーシトリンペアです。


カーテンコール 藍ーシトリンペア

 

藍:

部屋に戻されて、意識が戻る。今まで嵐のように荒れ狂い、どす黒く俺の心を塗りつぶしていた感情や何かがきれいさっぱり拭い去られていた。そして。

「俺がエクリプスで、俺が負けた。つまるところもうステラナイトではない、ってことか」

自分の中から何かが失われたことが判る。

俺の願いはひとの笑顔だった。誰かの笑顔が俺の原動力だった。それがいつの間にか「彼女の笑顔」になっていたのかもしれない。手遅れになる前に気付くべきだったのか、それとも避け得ないことだったのか。神ならぬ身には判らない。

目の前に立つ少女が意識を取り戻し、こちらを見る。

「シトリン……」

彼女に何と言って詫びたらいいのだろう。彼女の願いをかなえる機会を失ってしまった。だが俺はもう……

そして、いくらロアテラに支配されていたとはいえ口にすべきではないことを口にしてしまった。覚悟はある。けれど彼女を縛りたくない。

「すまん」

 

シトリン:

シトリンの黄水晶の目から涙があふれる。

「マスター、私、失敗してしまいました」

震える声。顔は人形のように無表情ではあったが、涙は止まる様子はない。

 

藍:

慌ててポケットからハンカチを出して涙を拭う。

「違う、君が失敗したんじゃない。俺がエクリプスになっていたことに気付かなかったのが悪い。泣くな……済まない、君の願いを叶えてやれなくなって済まない」

 

シトリン:

「私の願い」

その言葉と共に、さらに大粒の涙がこぼれ落ちた。

「私はもう星の騎士じゃない。マスターのシースじゃない...

 

藍:

「何を言って……」ああそうか。彼女は俺のパートナーでなくなってしまったと、そう言っているのか。涙を拭って

「良いんだ。もう戦わなくて良い。俺こそ、君の願いを叶えてやれないけれども」

深呼吸して。

「それでもここにいてくれと願うのはいけないだろうか」

 

シトリン:

シトリンはまるで信じられないことでも聞いたかのように、涙に濡れた瞳を藍に向けた。

「私、シトリンは、もうマスターのために戦うことはできません。何か役にたつことができるとも思えない。それでも、ここにいて、マスターの、片岡さんのそばにいても、良いのでしょうか?」

 

藍:

「君が望んでくれるならいつまでも。君に行きたい場所が出来たらそこに行ってくれても良いが……」

一旦言葉を切って

「いや、やはり、そばに居てくれ。……学校を出たら、きちんと申し込むから。それまで待っててくれないか?」

 

シトリン:

「えっと、それはつまり?」

シトリンは小首をかしげた。

「私は、片岡さんのそばにいられるだけで、それだけで十分しあわせで…申し込むって...ええと」

戸惑った表情。そして何かに思いあたったような顔をして、下を向いた。

「はい、待ってます。ずっと」

 

藍:

「ありがとう」

それだけ言うのが精いっぱいで。しばらく沈黙したが、おもむろに

「あー……それから。学校では今まで通り”先生”で頼むが、家では、その。片岡さんではなく、”藍”でもいいぞ?」

顔を赤く染めてそっぽを向きつつ。

「小嶋のところに挨拶に行かなきゃならんな」と呟く。

 

シトリン:

「小嶋さんのところに行くのは、まだ早いのでは」

と言ってから、シトリンは藍の胸に遠慮がちに顔を埋めた。そしてしばらくして、花がほころぶような笑顔で藍を見上げ尋ねる。

「藍さんは私の願いを知っていますか?」

 

藍:

「小嶋には話をしておきたい。ステラナイトのことも知っているしな」

胸に顔を埋めた彼女をそっと遠慮がちに抱きしめ、

「教えてくれないか」と。

 

シトリン:

「藍さんと同じです。だってパートナーだから」

彼の腕の中で幸せそうにくすっと笑って。

「藍さんの笑顔、ですよ」

 

藍:

「そうか。ありがとう」

腕に力を込めて抱きしめて。

「これからはずっと一緒だ」そっと髪を撫でた。

 

 


監督:

これにて、『銀剣のステラナイツ』~星屑舞う学園祭~を閉幕とさせていただきます。

参加してくださったお二方、ブーケを投げてくださった方々、お読みくださった方々に心から感謝いたします。


 

 

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