光砕のリヴァルチャー  「暁光を連れてくるもの」ログ


GM:始まりはあの日、フォートレス・ゆうなぎに出かけた折のこと。
 ソラバミの襲撃を受けたゆうなぎにいた皇子キアは、騎士団長シオン・パラディールの駆るリヴァルチャー「プラズマ」の姿を間近に見て、衝撃を受ける。彼に付き従っていた侍女にしてフィアンセ候補のサラもまた、同じように心を震わせていた。  彼女に命を救われ、戦闘を見守るしかなかった二人が心に抱いたのは、おなじこと。
 二人はその日約束……シオンのように「この国と民を守る」その誓いを交わし、リヴァルチャーのシュヴァリエとフィアンセとして立つことを決めたのだった。

 光砕のリヴァルチャー 『暁光を連れてくるもの』
 ミッション開始いたします。

* * * * * * * *


【冒頭】
 初陣がまだのキア皇子とサラ。少しずつ訓練を始めていたが自信はまだまだ。そんなときあかつきを守るシュヴァリエの皇太子と伯爵子息が二人とも不在となり、万が一の際の防護はキア皇子に託された。
 皇太子は職務だが、伯爵子息は皇太子が不在で目の届かないのをいいことに直轄領ゆうなぎへと遊びに出かけたのである。皇太子はこの事態を半ば予測していたのか、出立の際キア皇子に「あとは頼む」と一言だけ告げたのだった。


 そんなある日の格納庫。
整備士長バルジ「は!? ヒンデミット伯のご子息が見当たらないだと!? 皇太子殿下ご不在の今、あかつきを守るのはあの方なのに?」
整備士グスタフ「それが……その。ゆうなぎで催される祭りにおでかけだとか。……ほら、あの方、ゆうなぎの騎士団長シオン様に懸想しておられますから。なんとか愛人にしたいらしいですよ?」
バルジ「信じられん! 大体シオン様といえばゆうなぎの護り、つまりは直轄領の守護者。あの方をただの愛人風情に貶めようというのか。あの度量は伯爵家などには勿体ないほどのお方だというのに」
グスタフ「声が大きいですよ……。なんでも一応ヒンデミット伯子息……エルンスト様には婚約者がいらっしゃるとかで。正妻にはできないが愛人には是非、だそうで。あっ、血管切れそうな顔しないでください。整備士長、血圧高いんですから」

バルジ「つまるところ、今、あかつきは無力ということだな?」
グスタフ「キア殿下がいらっしゃるじゃありませんか」
バルジ「まあ、最近は足しげくここにも足を運んでは訓練されてるしな。だが、実戦経験はない。ふむ……よし。俺らはもしもの時に備えてキア殿下のクレイドルを用意するくらいはしておくか」
グスタフ「そうですよ。俺らは俺らにできる仕事を精一杯しましょう。あかつきを守るために」
バルジ「言うようになったじゃねぇか、若造」
 二人は格納庫の中で白く輝く機体を見上げてから、仕事にかかった。
 ヒンデミット伯子息エルンストの不在の噂は瞬く間にあかつき内の主だった場所に広がった。市民を動揺させないようにある程度緘口令も布かれたが、ひそやかにうわさは広がる。
 事情を知る市民たちが抱くのはエルンストへの不満と、あかつきで過ごす日々が喪われるかもしれない不安。そしてキア皇子への期待と不安だった。

* * * * * * * *
【デイズ】
(概要)
GM: シュヴァリエ二人が不在のフォートレス・あかつき。後を託されて気が重いながらも、どこか熱いものが心に宿るキア皇子。それを支えるサラ。
 二人は今日もリヴァルチャーの格納庫、そして隣接するシミュレーションルームへと足を運ぶのだった。そこでは彼らに好意的だったり批判的だったり、様々な視線が注がれる。
 さあ、どうやって彼らと交流するのか?
「終わったらいつものようにお茶を淹れるから」サラは微笑んでキア皇子の背を押す。
「や、いらっしゃい殿下。今日もむさくるしい場所へようこそ」整備士グスタフがにこやかに迎える。

キア:「あ、こんにちわ」いささか彼にしてはぎこちない感じで返事を返す。何度か来てだいぶこの場には慣れてきたものの、場違い感は否めなかった。
「今日はミラさんいる?」ミラとは、リヴァルチャーを操縦する技術をキアに教えている教官の名前だった。なにしろキアの8つ年上の兄であるアラン皇太子の教官でもあったというので、かなりベテランであることは間違いない。

GM:「ミラ教官は今日は別の任務があるようです。今日の課題をお預かりしていますよ」
グスタフは近くのロッカーからディスクを取り出すと、キアに渡した。
データの詰まっているだろうディスクは見た目よりも重く感じられる。シミュレーターにこれを入れることで疑似戦闘ができるようになっていた。
毎回出される課題から、彼女が相当の猛者であることは自然と知れた。

キア:「ううん、つまり宿題ってこと?あ、これひとり用、それともふたりで訓練するやつ?」そう整備士に聞きつつ、少し遠目に様子を見守っているサラの方に視線をおくる。「そろそろ、ふたり用のやつにレベルアップとかしても......あ、うん、ないよね」前回の訓練で散々な目にあったことを思い出したのか、顔をしかめて思い切り大きなため息をついた。「どうもまだふらついちゃうんだよね。相変わらず、銃を打ってもぜんぜん当たらないしさ」

GM:「残念ですがお一人用ですねえ。サラ様宛にも預かっておりますので、フィアンセ用の分析シミュレーションを別途していただきますから」
グスタフはサラにも別のディスクを取り出して渡す。
「殿下にはミラ様から伝言です。ふらつき防止のため平衡感覚の訓練を重視してプログラムしてありますとのことですよ。銃については停止状態ではそこそこの精度を出せているので後はシンプルな動作と搭乗状態での平衡性の確保を重点的にだそうです」

キア:「こういうのってさ、言うのは簡単だけど、実際にできるかはぜんぜんべつだよねえ」ぷっと頬を一度膨らませてから、キアはシミュレーターの操縦席に座った。「機体の動作をしっかりイメージしろと言われても、まだ乗ったことないし」ぶつぶつ文句を言いながら、彼は体勢を整える。「いいよ。いつでもいける」

GM:訓練が始まった。シミュレーターの内部からレシーバー越しに聞こえてくるキアの声が、それでも初期よりはずっと落ち着いているのが判って、サラは微笑んだ。今日の訓練ではどうやら上昇・下降と停止ののち、すぐに照準をあわせるという訓練を重点的に行っているようだ。さらに武器を炎華に持ち替えて位置エネルギーを乗せた一撃を与えるのもしている様子だった。

GM: さて、サラはといえば情報を迅速に分析してシュヴァリエに伝えるための反射訓練。映像や音響、レーダーから伝わる状況を即時「生きた」データとしてシュヴァリエに伝えねばならない。どうすれば伝わるのか、脳波での伝達に甘えるのではなく、把握せねばならない。こちらはこちらでなかなか苦戦する代物だった。
集中しつつキアの状況を聞くのに慣れるためにもこちら側は音声を聞いているのだが、キアの訓練に回転が加わったようだ。軽い悲鳴が聞こえてきて、思わず手に汗を握った。

キア:「ふうう、今日もひどい目にあった」やがてシミュレーターのドアが開き、少し青い顔をしたキアが姿を現した。「ふりまわされちゃったよ。少し酔ったかも」疲れた様子でサラの横に座り込む。彼の額にいくつか汗が浮いているのが見えた。「...こんなんで、僕、本当に乗れるようになるのかな」

GM:サラはキアにそっとハンカチを差し出しながら「大丈夫ですよ、殿下。ちゃんとこなせています。こちらに届いたデータも併せて解析していましたが、かなり上達されています。今回のミラ教官のプログラム、なかなかハードだったと思われますよ」
殿下と呼ぶと拗ねると判っているが、周囲に人がいる状況では呼び捨てにできない。
そっと耳元で「後でお茶を淹れるから、その時また少し話しましょ?」
と囁いて、こちらを見ている整備士のグスタフに会釈すると彼のところにキアを送り出した。
エルンストが不在の折だからこそ、キアに合わせたクレイドルのデータを取ることができる。今のうちにできることをしておきたい整備士たちの時間を奪う気にはなれなかった。

キア:「だから、その呼び方やめてって言ったじゃん。お茶にガトーショコラつけといて。アイスもよろしく。」汗をふいたハンカチを返すついでに小声で囁き返した彼は、素直に整備士のいるブースに向かった。「どう?今日はもう大丈夫?何か今やっておいた方がいいこととかある?」

GM:キアの声に頷いてグスタフが掌で示したのはエルンストが預かるリヴァルチャー。そしていつの間にか腕組みをしてキアを見ていた整備士長バルジが告げる。
「こいつに乗ってみてください。基本的な調整は済んでます。あとは殿下が違和感を覚えるような細部を調整しますので……サラ様もご一緒に」


GM:ぶっきらぼうな物言いだが、自分の仕事には自信を持っているのが窺えた。二人は大人しくクレイドルに乗り込む。
ハッチが閉じると全天周モニタが灯る。サラは自身の背にコネクタを接続し、リヴァルチャーからもたらされる情報の渦に揉まれながら正面に座すキアを見た。
(瞳が……赤い)
それは王家の瞳の色、王家の証だった。熱いものが胸に満たされる気がして、少し震えそうになる体に力を入れて外部に通信を繋いだ。
「整備士長、こちらは特に問題ありません。殿下はいかがでしょうか」

キア:「ないよ。本物はすごいね。想像してたのより、ぜんぜんすごい。それにすごく馴染むよ。今すぐにでも動かせそう。」はずむような無邪気な声が正面から返ってくる。「僕、早くこれに乗って飛んでみたいな。灰色の雲の向こうの世界を見てみたい。......あ、でもソラバミはなしね。なしなし」以前ソラバミに襲撃されたことを思い出したのか、顔を左右にぶんぶん振って否定する。

GM:「そいつぁ良かった。整備士皆で突貫工事して、クレイドルを殿下仕様に調整したんで。今必要にならないことを願うばかりですが」整備士長の声はどこか笑いを含んでいた。意外なこともあるものだ、とサラは思う。最初格納庫に来た頃は仏頂面が抜けなかったし対応もそっけなかったのだが。
キアと幾つかのチェック項目をこなしてから、リヴァルチャーを降りる。それを見守るバルジ整備士長とグスタフの目はやはりどこか柔らかかったように感じられた。
格納庫を後にして、一旦キアと別れてからキアの私室へと足を運ぶ。ガトーショコラとアイス、茶器を乗せたワゴンを押す自分に向けられる視線や囁かれる「キア殿下」の名はまだどこか冷たいが、いつかこれを払拭したいとサラは強く願った。……それにはリヴァルチャーでの活躍が必須で、それはつまり……なのだが。


キア:サラがキアの私室に入ると、キアはだらしがなくソファーの上に突っ伏して寝転んでいた。両脚を上に曲げぷらぷらと振ってみせたのは、いちおう挨拶のつもりらしい。「サラ。僕、もう今日は疲れちゃった」いつもどおりのキアである。
「...今日、僕、うまくできたかな」彼はうつ伏せのまま、サラには顔を見せずに呟いた。


GM:いつも通りの彼に微笑むと、サラは手際よくテーブルにお茶の用意をはじめる。彼の呟きにサラはゆっくりと答えた。
「そうね、完璧とはいいがたいけれど、合格点なんじゃないかな?少なくともこの短期間でよくここまでこれたと思うの。」
ソファーに近づいて、膝をつく。肩を軽く叩いて「肩こりも以前よりはいいんじゃない?最初は肩に力が入りまくってたものね……大丈夫よ。あなたは一人じゃない。私も、整備士さんたちもみんないるから。二人でした約束を守れるように、きっとなってきてる」


キア:「でもさ、僕は何も自分でちゃんとできたことないし。自分でもよくわかってるんだ。僕は兄さんの出来の悪いスペアだって」そういうと起き上がって、お茶の入ったカップを手に取った。彼にしては珍しく気弱に笑い「......今日、リヴァルチャーに初めて乗ってみてさ。ここは自分の居場所だって思ったんだ。だから、ちょっと欲が出た。失敗したくないって。ほんと僕らしくないよね」

GM:サラは黙って隣に座った。皇子への不敬などと咎める者がいても立ち向かってやるくらいのつもりで。
「確かにそんな風に言う人たちは沢山いるわね。私も知ってるわ。だけどあなたは……キアはキア、皇太子殿下は皇太子殿下。私が『わが王』、そう決めたのはあなただけなんだから、私の王をけなす者は誰だって鼻をあかしてやるつもりよ。たとえそれがあなた自身でもね?
欲は人を前に進ませる。あなたらしくないなんて誰が決めたの?居場所だと思ったのなら、これから一緒に作って行きましょう。勝ち取っていくわよ」


キア:「わが王って、その呼び方やめてって前から言ってるじゃん。居心地悪いし、万が一誰かに聞かれたらどうするんだよ」少しふくれて、目の前のガトーショコラをフォークで少々乱暴に崩すと、ぽいと口に入れた。黙って口に入れた分を飲み込んでしまうと、少々機嫌がよくなったのか話を続ける。「...サラはいつでも自信満々だね。根拠はぜんぜんないと思うけど。」

GM:幸せそうな笑顔で自分の分の紅茶(そう、茶器は二人分あるのだ)を飲みほしてから「あら、だって私がフィアンセたるべき相手はあなたしかいないもの。仕えるべきなのはキアだけだわ」悪戯っぽく笑った。
「自信に根拠ねえ……慎重なのは美徳だけれど、石橋を叩いて壊すような真似はしたくないわ。あなたの瞳の中に見た光と格納庫の訓練で腕を上げていくさまを見ていながら、無視なんてできない。あなたには周囲を巻き込んでいく力と、周囲をも照らす輝きがある。あなたはあなたで唯一無二、絶対の存在としてあかつきの人々の心に刻まれる日が来るって私は信じてるわ。この程度根拠にならない?知ったことじゃないわよ」


キア:「いつもそんなこと言ってるけど、他の人に頭おかしいとか言われたことない?」キアは大きくため息をつくと、半ばやけになったかのように大口でバニラアイスクリームを頬張った。「いつでも、他の人に乗りかえていいんだからね。僕はべつにうらんだりしないさ」

GM:問いかけに対して向けられたにこやかな笑みは肯定とも否定とも取れた。
「乗り換え? 冗談でしょ、嫌だわね。……私は、自分を特別だと思ったことはなかったの。特殊な生まれだとは思っていたけれど。その私が、フィアンセとなるべくして生まれたことに感謝したのはあなたを紹介されたときよ。後で『キア様付きの女官としてお仕えしたい』って女官長に伝えたら目を丸くされていたけれど、『フィアンセにはそういう思いが生まれることがあるのだそうですよ』とお応えになった。多分私の血が、あなたを輝かせたくてうずうずしてるの」


キア:「それ何度も聞いた。意味わかんない」結局、何度も繰り返されたかわからない会話に落ち着いて、キアは不機嫌そうにケーキをつつく。「ほんと、サラって、よくわかんない。どうかしてる、とか言われてるでしょ。ぜったい。」

GM:「そうね、私だってキアのこと判っているだなんて言えないもの。
ああでも、どうかしてるのかもしれない私でも一つだけ言えることはあるわ」
まっすぐに瞳を見つめて。
「リヴァルチャーのクレイドルが居場所だと思うなら……ここにいたいと思うなら、かじりついていていいと思う。私はずっと傍にいて、その気持ちを支えるから」


キア:「...あ、うん。できるかどうかわかんないけど。エルンストだっているんだしさ」居心地悪そうにサラの視線から目をそらして、ケーキをフォークで崩した。「でも、リヴァルチャーが好きなのは、ほんとう」

GM:「エルンスト様は、皇太子殿下の不在時にお目当ての女性の所に遊びに行かれるような方よ? 格納庫の皆さんは激怒してたわね。宮廷内でも噂は広がってしまっているし。……まあ、評価は下がりまくりよね」紅茶を飲み干してカップをそっと置く。
「好きなら、大切なら、欲しいなら、それは手に入れる努力に値するものよ」
そこまで口にした時、二人の携帯端末が同時に鳴った。
「サラ様、キア様とご一緒ですか? ソラバミが接近中です。直ちに格納庫にお越しください」
キアにも同内容が告げられたようだ。二人は顔を見合わせる。


キア:「サラ。ぼくといっしょにリヴァルチャーに乗ってくれる?」軽く唇を噛んで、おそるおそる、キアはサラに尋ねた。「もう帰ってこれないかもしれない。それでもいい?」彼の空色の瞳が揺らぐ。

GM:少しだけ青ざめた顔で、それでも答えた。
「もちろん。
だって乗らなかったら、このあかつきの人間すべて帰らぬ人になるし。私とキアもよ? だったら私は生きて帰る方に賭ける。部屋の隅っこで震えて死を待つのなんて御免こうむるわ」
たとえば相討ちになることもあるだろうけれど。それでも。
「いるべき場所、いたい場所に行きましょう。これは挑戦よ。勝ち取るための」


キア:「そういえばそうだった。兄様もエルンストも、今あかつきにはいないんだった」キアは強張った笑顔をサラに返すと、半分溶けかけたバニラアイスを一気に頬張ってから立ち上がった。「挑戦っていうか、崖っぷちで今にも落ちそうな気分なんだけど。...じゃあ、行こうか」サラに手を差し伸べて。

GM:差し伸べられた手を取って立ち上がる。
「行きましょう」
部屋の茶器は帰投してから片付ければいい。必ず帰るのだ。
そっと手を離してからドアを開けて、格納庫への道を急いだ。


GM:-------------------------------------
【ブリーフィング】
二人が格納庫へと赴くと、既に慌ただしく整備士たちが走り回っていた。
喧騒の中で先ほどは不在だったミラ教官が、いつもの冷静な口調でバルジ整備士長と話していた。彼女はこちらを見て頷く。
「来ましたね。殿下、サラ殿。いよいよ出撃です」
そして壁面のモニタを指さした。そこには禍々しい龍のような姿をしたモノが、雷をまとって近づく姿が映し出されていた。上空の灰色の雲にはぽっかりと大きな穴。そして目を焼くような青い青い空。


キア:キアは唇を噛んで、モニタを見つめた。緊張した面持ちで、黙ってミラに肯く。

GM:「データについては未確認ではありますが、雷をまとっていることから、電気的な攻撃も考えられます。また、こちらを認識した様子のため、現在の速度であれば約1500秒であかつきと接触が予想されます。」
「加速すればもう少し早まるかもしれません。クレイドルの殿下用への換装はあと300秒で終了いたします。その間に迅速にご準備ください」
半ば機械的ですらあるが、冷静かつ端的に状況を説明するミラ教官は慌ただしい格納庫の中で小さなマイルストーンのようですらあった。
サラも頷いて、小さく震えながらもモニターをまっすぐに見つめていた。


キア:「わかった。いちおう着替えてはいるけど、最終チェックをお願い」キアの戦闘服は王家の色の真紅である。もちろん、袖を通したのは今日が初めてだ。

GM:ミラがわずかに目を細めてキアを見た。その視線の暖かさは何かを懐かしむもののようにすら思えてサラは小さく首を傾げる。
「お似合いですよ。ただ、袖が少しもしかしたら邪魔になるかもしれません。殿下の手首保護部以外は装飾は取ってしまっても構いませんので……これはお好みですが」


キア:「いいよ。このままにしとく。かわいいし」少し緊張が解けたのか、キアはいつもの調子に戻って右手をひらひらと振った。「これ、兄様とおそろい?」

GM:「皇太子殿下はシャープなデザインをお好みですので……装飾部分につきましては昔の陛下のスーツに似ております」

キア:「まー、そうだよね。兄様っぽくはないし。え、父上はこんなの着てたの?」くすっと笑って改めて鏡に映った自分の姿をのぞきこんだ。「サラのスーツも、もうちょっと派手にすればいいのに」

GM:黙って微笑んだミラと、何か遠い目をしてミラを見るバルジ整備士長の表情を疑問に思いつつ、サラはキアの言葉に応える。
「結構ふりふりがついてるわよ?女官のドレスの応用デザインみたいね」
王家の赤を用いたスーツは、足元こそしっかりした靴だったが、膝丈のシックなワンピースだった。


キア:「いつもの服と色が違うだけで、イメージが変わんないからつまらない」軽口を叩きつつ、ちょいちょいと手招きをするのは、サラに自分のスーツをチェックするようにと言いたいのだろう。

GM:「女官のお仕着せみたいなものだし、私が飾っても仕方ないわよ」
笑い返して近づく。手際よく肩回りの可動性や問題になりそうな個所を確認すると「うん、似合ってる……あっと、お似合いです」
今更「殿下への敬語」が抜けていることに気づきはっとするが、周囲は聞かなかったことにしてくれたようだった。
そもそも、今回フィアンセとして搭乗する時点で、もはやただびとではないのだが。


GM:チェックの終了を判断したミラが、二人に声をかける。
「お二人が搭乗される機体はご存じの通り『クリムゾンアーク』。ヒンデミット伯のご子息が搭乗されていたので王家の色をまとっておりませんが、本来は王家の赤に塗装される機体です。
装甲を手厚くしてある分、稼働のためにエネルギーを割かれておりまして、攻撃に仕えるエネルギーが少々減っておりますが、良い機体ですよ。
武器はロングライフルの『アイラAR-416』及び剣の『炎華』。ライフルは当たれば特殊弾による貫通ダメージが入りますので正確に当てるように心がけてください。
剣の方は移動エネルギーを乗せてたたき斬るものです。反動でこちらにエネルギーを得られることもあります。上手くライフルと組み合わせてお使いください。」


キア:「わかった。訓練でやった通りだね。じゃあ、行ってくるよ。援護はよろしく」キアは笑顔を浮かべ、ミラや整備員に軽く手を振ると、リヴァルチャーの搭乗口へ向かう。

GM:ミラはキアに
「今日の訓練データを拝見しました。多少ハードな内容にしたのですが、あれを耐えられたのであれば初陣を迎えるにあたってはまずまずでしょう。ただしゆめゆめ油断なさらずに。……ご武運をお祈りしております」そう声をかけて一礼した。
サラは一同に深々と一礼すると、キアを追った。
搭乗口で追いついて、二人はクレイドルに収まる。


キア:クレイドルにおさまると、キアはまずは大きくため息をついた。他人の前ではなんとか笑ってみせたものの、ほんとうは緊張で倒れそうな気分だったのだ。
あらためて気をとりなおして、目の前に広がるモニターからデッキの様子を確認する。準備は既に完了したのか、既に機体の近くに人影は見当たらなかった。自分の真正面の席にサラが、いつもよりも緊張した表情を浮かべて座っている。
「こちらキア。準備は終わったから、いつでも出れるよ」外部マイクをオンにして、外のスタッフに伝える。


GM:「了解。ジアド粒子吹き込み防止のため、エアロックを開いて前室へと機体をスライド移動します。固定装置が外れ次第エンジン始動、ハッチが開きましたら発進してください。……どうかご武運を!」
オペレーターが告げる。
その言葉通りにゆっくりと機体はエアロックを抜け、固定装置の軛から放たれる。背後でエアロックの扉が閉まる。
「いよいよね。約束を守りに……この国……あかつきと人々を、守りに行こう?」


キア:「僕にできるかわからないけど、できる限りのことはやってみる」前室のドーム型の天井が徐々に開いていく。キアは操縦席から上空の青い空と、そこから舞い降りてくる巨大な龍を見上げた。気のせいか彼の瞳の色はいつもの空の青ではなく、なぜか赤みを帯びているように見えた。
「リヴァルチャー・クリムゾンアーク、出撃!」


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【ミッション】
☆ミッションスタンバイ☆
重力をも振り切るような加速で一瞬にして空に躍り出たクリムゾンアークは、初陣の二人を乗せて白い軌跡を描く。
上昇する機体の中でサラが鋭く反応した。
「ソラバミを視認。現在フライトレベル8、高高度に滞空中。こちらを認識した模様」
アイコンタクトで意識がすっと通じ合う。この感覚は普段から少しあったけれど、リヴァルチャーのクレイドルではひどく研ぎ澄まされている気がした。
「キア、こちらの突入位置をどうぞ」

キア:「すごい、すごいよサラ。空が青いね」キアはソラバミのことを一瞬忘れたかのように無邪気にはしゃいで、一気に機体を空へ羽ばたかせた。サラの声で我に返って「ええと、今はフライトレベル6かな」ソラバミの姿が既に肉眼で捉えれるほどの高度まで、いつのまにか上がってきていた。

GM:「フライトレベル6より戦闘態勢に突入、了解。
ミッションスタートします」

GM:☆ミッションスタート☆
【リヴァルチャーのターン1】
サラのほうは高揚よりも不思議と穏やかな、凪いだ湖面のような心地でいた。キアの高揚を映して受け入れて、微笑むような。そう、サラは嬉しそうに笑んでいた。
「クリムゾンアーク、戦闘態勢。ではジアドエネルギーの発生と充填を」
(※ 6個ダイスを振ってください。その後ドクトリンをお知らせします)


キア:DiceBot(6B6) > 6,3,6,2,3,6

GM:サラがゲージを見て応える。
「起動時ジアドエネルギー充填完了。現在充填可能量の半数まで満たされました。行けます。」
そして伏し目がちにコンソールを見つめること数秒。
「対象のドクトリンを解析完了。伝達します。
《メインドクトリン》
A:
【WARNING!!】
リヴァルチャーに「目標値:5」の【アタック判定:13ダイス】を行います。
このドクトリンは他の《メインドクトリン》より優先して実行されます。

B:
リヴァルチャーに「目標値:4」の【アタック判定:12ダイス】を行います。
その後、リヴァルチャーを1セル下降させます。

C:
リヴァルチャーに「目標値:3」の【アタック判定:9ダイス】を行います。
1ヒット以上だった場合、リヴァルチャーを3セル下降させます。」
サラはふわりと目を見開いて、キアの紅を帯びた瞳に真っ直ぐ向き合う。
「現在のドクトリンはBと推定」


キア:「ふーん、悪くないね。じゃあ、行くよ」普段めったに見せない勝気な笑みを浮かべ、キアはライフルを構える動作を見せた。「叩き落としてやろうじゃん。当たれーっ!」
アイラAR-416で攻撃。アルバトロス・サイト使用。3ダイス。ジアドエネルギー2消費なので、6と2を取り除きますね。目標値6で、3ダイス振るということでいいでしょうか。


サラ・ジェファーソン:OKです!
「機体平衡よし、どうぞ!」


キア:3D6
ShinobigamiScenarioSetup
キア:3D6
DiceBot(3D6) > 12[5,4,3] > 12

キア:ヒット数3でアイラAR-416の効果で3、アルバトロス・サイトで2追加で合計8ダメージということであってますでしょうか。

GM:OKです!ソラバミは8ダメージ食らいました。
「ソラバミ、《リアクションドクトリン》発動。クリムゾンアークから遠ざかるように大きく旋回しつつ上昇!フライトレベル10に滞空しています」




戦闘(ココフォリアにて)

GM: ソラバミ、リアクションドクトリン発動。
2セル上昇してフライトレベル8→10へ移動。


キア : ではRPはちょっとおいといて、次の処理について書きますね。まずブーストムーブでフライトレベル10まであがります。(3を2つとりのぞきます)。そのあと、ブレードで攻撃行きます。6が2つ残ってるはずですので、それを全部使っちゃいます。

キア : クリムゾン・アークが放った銃弾は、ソラバミの胴に命中した。「やった!ちょっとは効いたかな?」遠ざかるソラバミを追いかけ、一気に成層圏まで上昇する。/

GM: ブーストムーブ、7セルまでいけるので、7→11→10と動くと6セル動けます。蒼絢の移動距離に乗せられるので、4セルよりはダメージが乗りますし、そんな感じでいかがでしょうか。
(※GM註:ここはGM裁定なので、他卓ではしないかもしれません)

キア : おお、なるほど。折り返しも可能なんですね。ではそのようにお願いします。

GM: はーい、ではダイス3を二つブーストムーヴに使用、6二つを使用してブレードで攻撃ですね。
アタック判定3ダイスをお願いします!

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス3 : 2 → 0

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス6 : 2 → 0

キア : 3D6 (3D6) > 11[5,2,4] > 11

キア : 9ダメですかね。

GM: 命中!これに移動距離分+6で9ダメージ。ソラバミのシールドが一枚破壊されましたので、ジアドエネルギー1点獲得!ダイスを1振って加えましょう

キア : 1D6 (1D6) > 1

サラ・ジェファーソン : 「やりました!見事に命中です。反動でエネルギーを得ました!」

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス1 : 0 → 1

キア : これは移動につかってフライトレベル12まで上昇します。

サラ・ジェファーソン : あ、その前にリアクションドクトリンが来ます

キア : あ、なるほど。

キア : キアは勢いで上昇し、ブレードをソラバミにふりかぶった。加速した勢いと重力の両方を使ってソラバミに剣を振り下ろす。ソラバミに刃が叩きつけられると、紅い斬撃が群青の空に散った。「手応えあった気が。」/

サラ・ジェファーソン : 「ソラバミ、さらに上昇!成層圏まで到達!
現在のメインドクトリンはB!」

GM: ソラバミ10→12へ移動

キア : そういうことなら、ノーマルムーブで3セル移動して7まで下がりましょうか。

GM: 手数として残しておかなくて大丈夫ですか?

キア : そう言われると悩みますねえ。じゃあ、ドクトリンの傾向もわからないので、使わずに残しておきましょうか。

GM: 了解です。ではソラバミのターンに移ります。

GM: 現在のドクトリンはB。
リヴァルチャーに「目標値:4」の【アタック判定:12ダイスを行います。
その後、リヴァルチャーを1セル下降させます。

ソラバミ : 12AT<=4 (12attack<=4) > 1,1,1,3,3,3,3,3,3,5,5,6 > クリティカル 3 > ヒット数 12

ソラバミ : ひーーーー

キア : もろにクリティカルしてるwww

サラ・ジェファーソン : 「ソラバミの尾が命中!シールド一枚破損!」

サラ・ジェファーソン : 「勢いで下降します!」1下降

キア : 「ううう、もろにくらった」機体をなんとか立て直す。「まだ、全然大丈夫だよね?」/

サラ・ジェファーソン : 「大丈夫です!衝撃はありましたが、その分エネルギーを獲得しましたしただでは起きませんよ!」
ダイス1個振ってくださいませ

キア : 1D6 (1D6) > 3

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス3 : 0 → 1

サラ・ジェファーソン : 「現在のドクトリンはB、ソラバミの攻撃、一旦やみました!」

キア : 今のところ、手持ちのジアドエネルギーは1と3の2つですな。

GM: そうですー。ダイス一覧に個数が出るようにしてありますので!

サラ・ジェファーソン: 「反撃です!エネルギーを充填しましょう!」
ダイス6個振ってください

キア : 「よし、次行くよ!」6D6

キア : 6D6 (6D6) > 21[6,6,1,4,1,3] > 21

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス1 : 1 → 3

キア : まあまあですな。

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス3 : 1 → 2

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス4 : 0 → 1

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス5 : 0 → 2

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス4 : 1 → 0

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス5 : 2 → 0

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス6 : 0 → 2

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス4 : 0 → 1

サラ・ジェファーソン : 「指示を!」

キア : 不敗の猛禽で、4を5に変えることは可能ですか。

サラ・ジェファーソン : OKです!

キア : じゃあ、お願いします!

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス4 : 1 → 0

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス5 : 0 → 1

サラ・ジェファーソン : 変えました!
「エネルギー充填完了、行けます!」

キア : ではブーストムーブでいったん7まで下がって、12まで上昇します。7セル移動。(ダイス1を2つ使います)。

サラ・ジェファーソン : 了解です!

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス1 : 3 → 1

サラ・ジェファーソン : 「クリムゾンアーク、上昇!」

キア : それからブレードで攻撃します。6を2つ使っちゃうよ!

サラ・ジェファーソン : おおー! どうぞ!

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス6 : 2 → 0

キア : 3D6 (3D6) > 11[3,5,3] > 11

キア : 10ダメであってます?

サラ・ジェファーソン : 「命中!高ダメージ!シールド1枚破壊出来ました!」

GM: はい、あってます!ダイス1振ってくださいー

キア : 1D6 (1D6) > 4

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス4 : 0 → 1

サラ・ジェファーソン : 「あっ!リアクションドクトリンです!」

GM : リアクションドクトリンA.
リヴァルチャーをフライトレベル1に配置します。
次に、リヴァルチャーのシールド耐久力を2点減少しま
す。
その後、ソラバミをフライトレベル10に配置します。

system : [ クリムゾンアーク ] シールド : 6 → 4

system : [ クリムゾンアーク ] シールド : 4 → 6

system : [ クリムゾンアーク ] S耐久力 : 8 → 6

system : [ クリムゾンアーク ] シールド : 6 → 5

キア : 切り掛かったら、叩き落とされましたね。

サラ・ジェファーソン : 「くっ!叩き落されます!」
「さらにメインドクトリン変更!Aが来ます!」

サラ・ジェファーソン : メインドクトリンA
【WARNING!!】
リヴァルチャーに「目標値:5」の【アタック判定:13ダイス】を行います。
このドクトリンは他の《メインドクトリン》より優先して実行されます。

キア : 殺意高いなwww

GM: 一番殺意の高い奴ですw

GM: ムーブで避けることは可能です。

キア : ムーブを実行するかは、全部の処理が終わった後に決めるのであってます?

GM: 今リアクションで叩き落とされたので、この時点でソラバミの処理は終わっています。

キア : あ、なるほど。ではこっちの行動ですか。

GM: まだリヴァルチャーのターンなので、続いて行動できます。

GM: ですです

キア : じゃあ、ノーマルムーブとブーストムーブで再び10まであがりましょう。(ダイス1と3を2つ使う)。ブーストムーブで7セル移動したことにして、残りのダイス4、5を使って、再びブレードで斬りかかります。

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス1 : 1 → 0

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス3 : 2 → 0

キア : 3D6 (3D6) > 9[1,2,6] > 9

キア : キア、意外と負けず嫌いだな、これ。

キア : 「僕は負けない!」ええと、また10ダメですかね。

GM: 4以下2、クリティカルで+1、移動距離で+7で10であってます!

サラ・ジェファーソン : 「シールド一枚破壊! エネルギー充填してください!」

GM: ダイスひとつどうぞ!

キア : 1D6 (1D6) > 6

キア : 気合入ってる!

GM: おおー!

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス4 : 1 → 0

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス5 : 1 → 0

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス6 : 0 → 1

キア : 6はもったいないので、これでターンは終了です。

GM: ではその前にリアクションがきます

サラ・ジェファーソン : 「ソラバミ再度上昇!」10→12へ
「先ほど成層圏へ移動した際、こちらが攻撃したあと叩き落されました!お気をつけて!」

サラ・ジェファーソン : 現在のドクトリンはBです

GM: ということでターン終了でよろしいでしょうか。

キア : はい、いいです!意外と派手な戦闘になってますな!

GM: ですね!ではソラバミのターンです

ソラバミ : 12AT<=4 (12attack<=4) > 1,2,2,2,3,3,3,3,3,5,6,6 > クリティカル 1 > ヒット数 10

ソラバミ : ひーーーーーー

system : [ クリムゾンアーク ] シールド : 5 → 4

system : [ クリムゾンアーク ] シールド : 4 → 6

system : [ クリムゾンアーク ] S耐久力 : 6 → 8

system : [ クリムゾンアーク ] シールド : 6 → 4

キア : 避けるのが下手なのか、ソラバミの殺意が高いのかwww

サラ・ジェファーソン : 「くっ、再び尾が直撃!下降します!」

GM: ソラバミのターンは以上です!

サラ・ジェファーソン : 「キア、エネルギーを充填してください!」6個ダイスをどうぞ!

キア : 今の位置はフライトレベル1ですか?

キア : 6D6 (6D6) > 24[1,6,6,5,2,4] > 24

GM: いえ、メインドクトリンBなので、1つ下がっただけです。

GM: 9にいます。

キア : なるほど、ちょっと考えますね。

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス1 : 0 → 1

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス6 : 1 → 3

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス5 : 0 → 1

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス2 : 0 → 1

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス4 : 0 → 1

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス2 : 0 → 1

GM: 不敗の猛禽もまだあと2回ありますー

GM: グッドツールも使えますので

キア : では、まずブーストムーブで7まで下がってから、12に上がります。(ダイス1と2を使用)。それからブレードでまた攻撃です。(ダイス6を2つ使用)。

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス1 : 1 → 0

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス2 : 1 → 0

サラ・ジェファーソン : 「了解!どうぞ!」

キア : 3D6 (3D6) > 14[6,3,5] > 14

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス6 : 3 → 1

キア : これ10ダメであってますか。

サラ・ジェファーソン : OKです!
「シールドさらに1枚破壊!エネルギー充填!」
ダイス1個どうぞ!

キア : 1D6 (1D6) > 2

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス2 : 0 → 1

GM: さて、シールド4枚破壊出来ました。

GM: ここで、ジェノサイドドクトリンがきます!

キア : なんか嫌な予感。

キア : ひえーっ。

サラ・ジェファーソン : ジェノサイドドクトリン
次のソラバミのターンに実行されます。

フライトレベル1~6にいるリヴァルチャーに「目標値:5」の【アタック判定:15ダイス】を行い、フライトレベル7~10にいるリヴァルチャーに「目標値:5」の【アタック判定:10ダイス】を行います。
この【アタック判定】によってシールドを破壊した場合、さらに1枚、シールドを破壊します。

サラ・ジェファーソン : とりあえずその前にリアクションドクトリンを!

サラ・ジェファーソン : リアクションドクトリンA
リヴァルチャーをフライトレベル1に配置します。
次に、リヴァルチャーのシールド耐久力を2点減少しま
す。
その後、ソラバミをフライトレベル10に配置します。

system : [ クリムゾンアーク ] S耐久力 : 8 → 6

キア : また、同じことの繰り返しになってますが、仕方ないですね。

サラ・ジェファーソン : 「この状態ですとリアクションドクトリンAですが、どうやら凶悪なドクトリンが発生する模様です!」ジェノサイドドクトリンが優先されます。

サラ・ジェファーソン : 仕方ない仕方ない

サラ・ジェファーソン : 「ソラバミ、様子を窺っています」

キア : こちら移動できます?

サラ・ジェファーソン : できます!

サラ・ジェファーソン : こちらのターンなので!

サラ・ジェファーソン : あ、まず6個ダイスをどうぞ

キア : 6D6 (6D6) > 25[4,5,2,5,6,3] > 25

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス4 : 1 → 2

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス5 : 1 → 2

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス2 : 1 → 2

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス5 : 2 → 3

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス6 : 1 → 2

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス3 : 0 → 1

GM: グッドツール、不敗の猛禽は使われますか?

キア : 不敗の猛禽をもう1回使って、ダイス5を1個6にしておきます。

GM: グッドツールでもいけますよ

GM: 了解です!


system : [ クリムゾンアーク ] ダイス5 : 3 → 2


system : [ クリムゾンアーク ] ダイス6 : 2 → 3


キア : つまり、ここでとどめをささないと、ジェノサイドドクトリンの発動は避けられないという感じですかね。


GM: そうですね……このターンでとどめをさせれば発動は止められます。ただ、シールドが複数まだ残っているので、リアクション1回は受ける形を覚悟してください。

キア : では、こりもせずに、ノーマルムーブとブーストムーブを組み合わせて、フライトレベル10まであがります(ダイス2を2つとダイス3)を使用。

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス2 : 2 → 0

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス3 : 1 → 0

キア : ブーストムーブの7セル移動をのせて、ブレードでしつこくきりかかります。(ダイス6を2つ使用)

GM: どうぞ!

キア : 3D6 (3D6) > 14[6,3,5] > 14

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス6 : 3 → 1

GM: 10ダメージ!

キア : 確実に10ダメいれていくスタイル。

サラ・ジェファーソン : 「ソラバミ、シールド1枚破損!かなり破損個所が多くなってきました」

GM: ダイス1個どうぞ!

キア : 1D6 (1D6) > 4

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス4 : 2 → 3

GM: リアクションは2セル移動。

サラ・ジェファーソン : 「メインドクトリンはBですが、このままですとジェノサイドドクトリンが来ますね」

サラ・ジェファーソン : さ、決めちゃってください!

サラ・ジェファーソン : アルバトロスサイトもありますので!

キア : ではブーストムーブでいったん8まで下がって、12まで急上昇(ダイス4使用)。さらにブレードでとどめになるか?(ダイス5、6使用)

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス4 : 3 → 1

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス5 : 2 → 1

system : [ クリムゾンアーク ] ダイス6 : 1 → 0

GM: どうぞ!

キア : 3D6 (3D6) > 14[6,5,3] > 14

サラ・ジェファーソン : 移動距離6+ヒット2+アルバトロスサイトを乗せますか?

キア : これはグッドツールで6を5にしましょうか。さらにアルバトロスサイトをお願いします。

サラ・ジェファーソン : おおー!では6+3+2で11ダメージ!

サラ・ジェファーソン : 「やりました!撃破しました!!」

キア : 「やったーっ、サラ、僕やったよ!!!」

キア : こう落とされても落とされても舞い上がって、叩き切るスタイルwww

サラ・ジェファーソン : 「キア、さすが私の王!やったわ!!」

キア : あんまり賢い戦い方ではないですよね。。。

GM: 炎華のエネルギー特性は十分活かしてますよ!

GM: ということで、無事撃破です、おめでとうございます!!

キア : キアも私も初心者だから仕方ないか。(炎華しかわからないし使えないw)

GM: いえ、多分最適解です。

キア : こう、シオンだったら、もうちょっと賢い戦い方ができる気もします。。。



GM:
*ココフォリアにて戦闘処理。クリムゾンアークの勝利に終わりました!**
【ミッションオーバー】
☆戦闘レポート
・シールド破損2枚
・感情回路不使用(よってバーンナウトもなし)
・シュヴァリエ、フィアンセとも負傷なし
-------------------

GM: あかつきの格納庫へと戻ったクリムゾンアークを、整備士たちの大歓声が迎えた。
「殿下!おめでとうございます。初陣をこんなに見事に飾るとは!よく、あかつきを守ってくださいました。ありがとうございます!!」
整備士グスタフが涙ぐんだ目で叫び、整備士長バルジが温かい視線で出迎える。ミラ教官も表情が柔らかだった。

キア:興奮冷めやらぬ表情でリヴァルチャーから降りてきたキアは、大歓声にとまどった表情を浮かべた。「え、あ、うん。ありがとう。なんとか勝てたよ。何度もしっぽで叩き落とされて、ちょっとカッコ悪かったけど」

GM:ミラ教官が首を振る。
「拝見しておりましたが、あれが最適解かと。あのソラバミは尾の長いリーチを活かして攻撃してきましたから、それが届かないような距離を取っても、逆に危険な攻撃が来るようだったかもしれません。」
彼女としては最大級の褒め言葉なのではないだろうかとサラは考えながら頷いてみせた。
「殿下の勝利はあかつき艦内にてすでに報じられました」グスタフが笑いながらそっとキアに囁いた。
「これからはちょっと過ごしやすくなるかもしれませんよ」

キア:ミラの言葉に少々納得がいかない表情を浮かべながらも頷く。続くグスタフの言葉には「どうかな。余計なもめごとが増える気もするし」と返すと、改めて格納庫のクルー達に向かって呼びかける。「みんな、どうもありがとう。今日、なんとか僕が勝てたのは、僕だけの力じゃない。サラと、そしてここにいるみんなのおかげだ」

GM:その声に、場は一瞬静まり返った。だがすぐに格納庫の中の人々は大きく拳を上げて応えた。口々にキアの名を呼び、熱狂的に。

キア:「兄さまもエルンストもいない時に、またソラバミが襲ってくるかもしれない。その時はまたよろしく。それじゃね」そういうと、キアはひらひらと手を振ってから、控室に戻った。まだ興奮が冷めていないのか、頬はわずかに赤みを帯び瞳は夜明けの空の色を宿してる。しかし、ソファーにぐったりと座り込む彼は、いつもの見慣れたキアだった。「...なんかすごいことになっちゃったね」

GM:「なるべくしてなった、という気もするけれど。とにかくお疲れ様。……その瞳の色、あそこにいた皆も知ったわね」
部屋に戻る途中で調達してきた冷たい飲み物をグラスに注いで差し出すと、ソファーに腰掛ける。
「これから、忙しくなるでしょうね。少なくともエルンスト様は立場が悪くなるからじたばた足掻きそうな気がするし。あかつき内での評価が変われば扱いも変わってくる。……まあ、私にとってのキアは変わらないんだけれど」
笑って「最高よ、わが王」

キア:「瞳の色って?」と不思議そうに尋ねた後に、サラが持ってきてくれた飲み物を一気にグラス半分ほど飲み干した。「...その呼び方、くすぐったいんだけど」この呼び方をした時にいつも浮かべる少々不機嫌そうな表情を一瞬浮かべた後に、くすりと笑って。「今日はありがとう、ぼくの翼」

GM:神妙な顔で手鏡を差し出して、瞳を映す。
「あかつきの、色よ」
返された言葉に、滅多に照れないサラが顔を紅に染めて目を見開いた。
「どういたしまして……わ、わわ、嬉しい!」
破顔して「よーし、これからも頑張るわ!もちろんそうそうソラバミの襲撃があっては困るけれど。
……これからも、国と人々を守っていきましょうね、キア」
そっと拳を差し出す。
GM註:赤い瞳は王家の証です。しかし皇子であるキアの瞳は青で、空と同じ色ゆえに忌まれてきました)

キア:キアは信じられないという顔をして鏡をのぞき込んだ。彼の夜明けの色の瞳は、徐々に元の青色に変わりつつあったが、確かにまだ暁色の光を宿していた。「...知らなかった」そして自分の言葉へのサラの反応に笑って「なんだ、サラ。そんな顔もするんだ。けっこう可愛いじゃん。それはそうと...」差し出された手を握り「うん、僕にできることなら、なんでもするつもり」

GM:ますます頬を染めて、まばたきを繰り返しながら動揺しつつ、それでもサラは笑って頷いた。手を握り返して
「キアにはきっとたくさんの大切なものを守ることが出来ると思うから。……その分、しばらくはめんどくさいごちゃごちゃを片付けるのも覚悟しようね。まあでも、一緒に頑張ろう?」
そこに通信が入った。
「殿下、皇太子殿下がお戻りです。殿下もお出迎え下さい」

キア:「え、兄様が。まだ僕着替えてないよ。このまま出てちゃって良いかな」あわてた様子を見せるが、着替えるのは一瞬であきらめたようで控室のドアへ急いでむかう。「...兄様、ほめてくれるかな」その表情は先ほどスタッフの前に出た時とは逆に、実際の年よりもさらに幼く見えた。

GM:「ほめて下さると思うわよ。多分ご帰国予定の時間より早いのは、ソラバミ襲来の報をうけて全力であかつきへと戻られたからだと思うし」
にっこり……というより悪戯っぽく笑ってサラもドアへと向かう。
「自信をもってお出迎えしましょ」
ぽん、とキアの背中を軽く叩くとドアを開けた。

キア:「じゃ、行ってくる。またあとでね、サラ」彼は輝くような笑顔をサラに向けると、到着デッキの方へ駆け出していった。

GM:キアを見送ってドアが閉まるとサラも背筋を伸ばす。
「さて、私も女官のお仕事しないとね」
控室を出て通常業務に戻る。あかつき宮廷内の人々は、先ほどとは打って変わった、好意であったり複雑さであったり、様々な気配でサラとすれ違うのだった。
のちに、フィアンセとして実戦に赴いたことからサラの扱いも格段に良くなり、業務の内容が一変するのだが、キアの世話だけは頑として譲らなかったことを申し添えておく。
エルンストは、ゆうなぎの祭り中に入った通信で事情を知ったシオン・パラディールに激怒され、ゆうなぎをたたきだされた。
悄然とした彼が装甲車であかつきに辿り着いた時、あかつき内での彼の評価は地に落ちていた。
エルンストの父ヒンデミット伯は宮廷で必死に弁解するが結局彼を謹慎させることになる。
天狗の鼻を折られたエルンストのあがきと更生はまた別のお話となるだろう。

キアとサラはあかつきを守り、民を守った。
ミッションコンプリート!



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